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パ・リーグがセ・リーグを凌駕する盗塁事情

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パ・リーグがセ・リーグを凌駕する盗塁事情

「走らんかい!」 福本豊は失敗してもなお盗塁に挑んだ パ・リーグがセ・リーグを凌駕する盗塁事情 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00000504-san-spo

 「長打力がつくと盗塁数が激減する」-。 野球界には昔も今もそんな相関関係がある。 言い換えれば、本塁打王と盗塁王を同一シーズンに獲得するのは難しいということだ。 今季、史上初の2年連続「トリプルスリー」を達成したヤクルト山田哲人(24)が、打者にとって難関とされるこの2冠を獲得したことは特筆すべきことだが、いかんせん30盗塁でのタイトルは胸を張れる数字ではない。 盗塁は若さの“特権”とはいえ、今季のパ・リーグ盗塁王、オリックス・糸井嘉男は35歳、53盗塁の栄冠は山田の2倍近い。 この差の意味するところは何か。  プロ野球では、打撃の神様・川上哲治、王貞治、長嶋茂雄、三冠王に2度輝いた野村克也も生涯、トリプルスリーと縁がなかった。 長嶋はプロ1年目、アーチをかけてダイヤモンドを一周する際、ベースを踏み忘れるという前代未聞のミスを犯した。 トリプルスリーの“ニアミス”(打率3割5厘、37盗塁、29本塁打)として語り草になっている珍プレーだ。 派手なパフォーマンスで知られた長嶋でさえ、プロ2年目以降、盗塁数がネックとなり「トリプルの壁」を越えられなかった。  広島現監督の緒方孝市は3年連続盗塁王を獲得するなど、リーグきっての俊足で知られたが、長打に欲が出てくると盗塁数が減少した。 悔やまれるのは1999年のシーズンだ。 本塁打と打率ではトリプルスリーの資格を満たしていたが、自慢の足に陰りが見えて30盗塁に遠く及ばなかった。  失敗は成功の母である。 盗塁も同じで、盗塁死を重ねながら、相手投手のモーションを観察・研究してクセを盗み、成功への足がかりをつかむ。 阪急(現オリックス)の黄金時代を築いた1番打者、福本豊(68)は通算1065盗塁を記録したが、盗塁成功率は8割に満たなかった。 失敗しても挑戦をやめなかった。 しかも、盗塁成功の裏に大熊忠義という2番打者がいたことも大きく、この1、2番コンビの間には「あうんの呼吸」があった。  福本は歴代最多の盗塁死(299個)を記録しているが、スポーツライター、二宮清純は著書『プロ野球の職人たち』(光文社新書)に、「このワーストレコードも、おそらく今後、更新されることはないだろう。 この向こう傷こそは希代の走り屋の勇気の代価だった」と記した。  10月10日のセ・リーグCSファーストステージ第3戦。 勝負を分けた「走塁のスペシャリスト」鈴木尚広(巨人)の牽制死は、DeNA投手の術中にはまった結果論に過ぎず、軽率なプレーと責めるのはあまりに酷である。 シーズン中、巨人ベンチが代走で鈴木をもっと起用していれば、投手との駆け引きは研ぎ澄まされ、痛恨のプレーを回避できたかもしれない。  プロ20年目のシーズンを終えた鈴木は今季限りでの引退を表明、くしくも天下分け目の試合での牽制死が現役最後のプレーとなった。 「神の足」と称された38歳ベテランの疾走が見納めになるのはあまりに寂しい。  プロ野球両リーグの盗塁数で比較すると、ここ10年、福本の伝統が息づくパがセを凌駕する。 ところが、球界における盗塁への評価はさほど高くない。 大リーグでも出塁率が盗塁よりも重視されるのは、盗塁がチャンスをつぶす危険をはらむことと関係がある。 しかし、相手投手にプレッシャーをかけ、サッカーでいえばドリブルのような「局面を変える」盗塁を軽視すべきではない。  「世界の盗塁王」福本に『走らんかい!』というタイトルの著書があるが、盗塁にはファンの夢と希望が凝縮されている。 各球団は目に見えない“スチール効果”を正しく評価すべきである。  約20年前のこと、広島の春季キャンプ(宮崎県日南市)を訪れたとき、若手からベテランまで選手がひたすら走り、汗を流していたことを記憶する。 今季の25年ぶりのリーグ優勝の陰に、そんな地道な鍛錬があったと信じたい。



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